嘔吐下痢症と脱水症状
激しい嘔吐や下痢が続くのが嘔吐下痢症の大きな特徴ですが、体の中から水分量が減ってしまうので、脱水症状に陥ってしまう場合があります。
ある程度の年齢になれば、喉が渇いたとか、具合が悪いなどという状況を言ってくれますが、嘔吐下痢症というのは幼い子供の発症例が少なくなく、そうした際には親が気にかけてあげなければなりません。
特に、脱水症状は起きると命にも影響を及ぼす危険な症状でもあるため、様子が違うと感じたら、医師に診せることが大切です。
下痢や嘔吐というのはウイルスを体外に排出しようとして起こる現象なので、脱水症状を改善させるためだといって嘔吐や下痢を止めればいいのかというと、そのようなことではありません。
吐き気があるうちは何かを飲もうとしても吐き出してしまうことが多いので、1時間ほど待って吐き気が和らいでから少量ずつ水を摂取しましょう。
発症した乳幼児に対しては脱水状態にならないように留意するのが肝心ですが、ぐったりしていたり、唇が乾いているようであれば、脱水症状が酷いと考えられます。
このため、そのままにしていては命に関わると判断したら、病院で点滴をうつことが必要になるかもしれません。
乳幼児の場合は食欲がなくなってしまいますが、通常より薄めのミルクを少しずつ与えるようにします。
嘔吐下痢症で下痢の症状が出ている場合でも、便以外に排尿もあるのが正常と言えます。
便は出ているけれど尿が出ないということになると、脱水症状になっている可能性が高いと理解できるでしょう。